まだまだ未来の領域だと思っていませんか?自動運転。コロナ騒動に埋もれてしまいましたが4月1日からこれらに関する法改正がありました。自動運転の定義にも度合(レベル)があり、今回法改正により条件付きで「レベル3」と呼ばれる自動運転技術が認められることになりました。
引用:自動運転ラボ サイトより「ついに幕開け!自動運転、解禁日は「4月1日」
自動運転と法律、今までもこれからも密接な関係となるであろう部分でもあり日本は特にその厳格化ゆえに世界から遅れを取る要素となっているのも事実。
またこの業界でも特定の人にしか普及していない所感もあり今回はその部分に触れてみたいと思います。
そのレベル3ってそもそも何ができるのよ?という部分から。自動運転と銘打たれる中には5段階の定義が存在します。(以下引用は自動運転LAB より)
LEVEL 0 ドライバーが常にハンドルやアクセルペダルなどすべての主制御系統の操作を行うもので、旧来の自動車がこれにあたる
LEVEL 1 前後・左右のいずれかの車両制御に係る運転支援(自動ブレーキやレーンキープアシスト含む)を実施するもので、運転の主体はドライバーとなる。 LEVEL 2 前後・左右の両方の車両制御に係る運転支援(ハンドルやアクセル・ブレーキ介入)を実施するもので、レベル1同様運転の主体はドライバーとなる。 |
LEVEL 3 限定領域内においてシステムが全ての運転タスクを実施するが作動継続が困難な場合はシステムの介入要求などに対して運転者が適切に応答する。運転の主体はドライバーとシステムが混在 |
LEVEL 4 高度自動運転化
LEVEL 5 完全自動運転化 ※このレベルは国内ではまだ先になると思われますので今回は割愛します。 |
発売当初は「自動運転だー!」と感動していましたが、アイサイトをはじめセーフティセンス等も定義下ではLEBEL1だったのですね。で、今回LEVEL3が解禁となり初めて自動運転の制御領域を公道で使用することを認可したものとなったわけです。
※余談ですがSUBARUから今秋登場予定の新型LEVORGはLEVEL2領域になるのでは?と勝手に予想しています!
ただ今までもこのLEBEL3制御に極めて近いものがありました。一部では話題になりましたが電気自動車でもあるTESLAです。
EV(電気自動車)は自動運転とも相性が良いとされています。その理由に挙動レスポンスの良さ(=制御応答の速さ)や頻繁なアップデートによる修正など、これらをフルに活用してアメリカをはじめ欧州では「ほぼLEVEL 3」に到達しています。
以下のリンクは国内での最新版ともいえる市販車両TESLA MODEL3での非常にわかりやすいインサイドレポートです。
EV SMARTサイトより 安全で快適‼電気自動車で自動運転の「今」を体験
↑一昨年、私も現地で全機能を体感してきました。当時のレポートはこちら
先述の法整備の影響で実はこのTESLA、国内では大幅な制限が加えられています。
ナビで現在地と行先を入力するとその間をナビ経路に沿って自動運転で走る(高速道路上で遅い先行車があれば追い抜きのメゾットもあり!)
買い物をしたショッピングモールの入り口まで駐車場のスペースから無人走行で出迎えに来る
こんな夢のような機能が驚くことに日本以外では使用が認可されており実際ベータ版として運用されているのです。もちろん残念ながらこれらの事故の報道もありますがそのような事故データも吸い上げて実証データとして改善アップデートしている点。まさに学習しながらの研鑽といえることがすでに進められています。
悲しいことですがいくらLEBEL3解禁といわれても「国内では機能制限があるのでは?」と疑問が残りますが、国産車では先発としてHONDAが、欧州車勢ではAUDIが秋口くらいには街中で見られることになっていますので期待したいですね。
弊社では自動運転やEVをもっと積極的に知りたいお客様に今後イベント参加のご案内発信も行っていきますので是非このカテゴリーもチェックしていただきたいと思います。
㈲笹本自動車整備工場