人気というより必然?!EVバイク

このところ弊社取り扱いのEVバイク”XEAM“のお問い合わせが日々増えてきております。


コロナ禍でもあるなか密を避ける意味でのソロモビリティでもあり、次世代EVとして担うフラッグシップを兼ね備えたスペックゆえに既存ICE車(内燃機関車)からのスイッチに興味を抱かれる方も増えつつあるのは事実です。
ただ、疑問を持たれる部分も多く正しい情報が周知されていないのも事実であるため今回は販売する立場とユーザーでもある立場から主だった多く聞かれる疑問にお答えしようと思います。

①充電が面倒じゃないの?


これはEV車全般に言われるいわば「あるある」ですね。ガソリン車もそうですが、タンク残量を気にし始めたらずーっと気になってしまう…これと同じことです。確かに一航続距離はガソリン車に比べると短いので頻繁に思えるかもしれませんが、そこそこの通勤距離がある方に例えると

「前日までに満充電しスタート → 職場到着後、就業中に再充電」

のサイクルであれば通勤往復のバッテリーは心配せずに運航することができます。もしこれより距離も短ければ自宅充電のサイクルのみで完結します。
結論を言えば、自身の車両が満充電一回に走れる距離を把握することがはじめの一歩です。
これに暑さ/寒さの気温条件、登坂や速度域で損失する見込みを減損率(%)として把握していれば、ガス欠ならぬ「電欠」を招くことはよほどのことがない限りあり得ません。(保険のために補充電、といったことも可能です)
それゆえ頻繁に充電が必要、というわけではないので誤った認識を避ける必要があります。



②長距離ツーリングは向かないの?


これは正解でもあり不正解であるとも言えます。
今のところEVバイクで最も走ることができるものでも公称値259km(ZERO SR/F)。確かに1,000kmのロングツーリングだと充電回数も4回は必要になる計算です。また小型のものになれば1充電に8時間を要するものもあり何日かかるんだよ!と突っ込みが入るかもしれません。
おっしゃる通りなのですがここがEVを導入する意義である転換点になる部分なのではないかと思っているのです。
ロングツーリングのために2輪車を選ばれるなら迷わずガソリン車でしょう。でも皆さんが皆その目的でしょうか?日常の足として選ばれる方、チョイ乗り目的だって立派な用途となりますね。今までの化石燃料車ではそれらの役割を一台ですべて賄ってこられたと思います。その役割の一部分をEVに置きかえてみることに意義があります。
要は「ご自身の使用目的の中にEVが当てはまるか?」なのです。通勤車としての置き換えもOK、ライフスタイルの一部にEVが入ることで経済的でもありムリ・ムダのない運転にも余裕のある生活に代わることができるのです。
それは必要ない、と思えるスタイルであればEV化が必要のないライフスタイルである、ということになりますので無理に電動化をオススメすることはいたしません。




③修理やトラブルにセルフ対処ができない?


電動車は複雑?そういうわけではありませんのでご安心ください。エンジンがない分、電子制御部位は基本的にメンテナンスフリー。日常メンテンスは至って最小限でもあり機械的劣化故障もないため、特有なトラブルとすると足回り等の振動によるゆるみに起因するもの位でしょう。
横道に逸れますがICE車ではエンジン等の機関振動に加え、路面から受ける振動のそれぞれが打ち消しあうことで±ゼロな領域が存在します。EVではそれが路面振動のみ。モーターの振動なんて微振動域でしかありません。それゆえに直接「緩み」として作用する力に置き換わるのです。ただし心配はご無用、弊社ご購入車においては今までの経験もふまえて納車整備時に緩み止め剤等を用いた再組付け(リファブリケーション)を行いますので極力のストレスを排除しての納車が可能です。



④バッテリーに限度がある?定期交換は必要なのか?


これはスマホと同じととらえていただければ分かり易いでしょう。
もちろん劣化は避けられないのは事実です。BMSと呼ばれるマネージメントシステムを搭載したものであってもご使用になるユーザーの環境や使用頻度によって劣化に差はあります。
バッテリー寿命に関して言えばスマホと同じく満充電放置は良くありませんし、充電直後に加熱された状態で全開(高負荷)にすることも避けたほうが無難です。
人間側も適正なマネジメントをしてあげることで電池劣化を極限まで抑えることができ、ひいてはこれがエコにもつながるアクションと成り得ます。

交換に際しては各車別に設定のバッテリーは補用品として弊社より販売が可能なため、リファビッシュは容易です。また不要になったバッテリーも弊社販売車については現在のところ無料にて回収が可能ですでのご安心ください。


 

・・・と、寄せられる疑問の中でも最も多いものを列記してみましたが総じて言えることは2輪・4輪問わず今のガソリン車と同じ仕事をさせる(=置き換える)ことは人間側の意識の改革も必要となります。

苦痛と感じる方もおられることでしょう、しかし限られた石油資源のなかで今後電動車両が占める割合は大きく変わっていくことが考えられます。このまま資源枯渇の瀬戸際になってから考えを捻じ曲げなければならない苦痛と比較すれば知るべきはまさに「今」なのかもしれません。そのことに気がついている方が着実に増えており、敷居の最も低いと思われるEVバイクの人気に繋がっているのではないか、と日々感じている次第です。

そのお手伝いができるよう、弊社では日々研鑽とともに普及啓蒙に努めております。

㈲笹本自動車整備工場