タイヤがパンクした際、修理できる場合とできない場合がありのをご存知でしょうか。

これはダメージを受けた部分の度合いにもよりますが、トレッド面と呼ばれる黄色の部分ので5mm程度の損傷ですと大抵の修理ができます。(裂傷はNG)

ただしサイドウォールと呼ばれる赤い部分にダメージを受けると基本的に修理は不可能です。仮に修理できたとしても破裂の危険性が高まりますので弊社ではお勧めしません。

今回、トレッド面にクギを踏んでしまい、気付かずに走行してしまって帰宅したらタイヤがペシャンコだった、というお客様からSOS。

早速お預かりさせていただき、組み外したものを拝見すると・・・

 

パッと見では判りませんがサイドウォールに円状に連続した摩耗が確認できます。ブランド名が削れて薄くなっているのが判りますでしょうか?

エアが抜けて潰れてしまった「角」にあたる部分がこの部分なのです。まさにサイドウォールを折り潰しながら走っていることになりますね。

 

その中がどうなっていたかというと・・・

実はタイヤにかかるエネルギーは相当なものであり、内壁の部分が折り潰されることで削れてしまうのです。黄色枠内は削れた内壁の残骸です。

ここまでいくとさすがに無残、としか言いようがありません。。。削れた内壁も拡大してみるとご覧の通り。内部のワイヤーまで露出してしまっています。表と裏で削れてしまったためにこの部分は2mm程度まで薄くなっていました。これを知識のないGS等でパンク修理していたら・・・ゾッとしますね。ちなみにこのお客様、これらをご覧になった納得の上で新品交換をさせていただきました。

たかがパンク、と侮らないでください。見た目にも大丈夫、はもしかすると危険信号かもしれません。表面上の傷はなくとも内部ダメージがあることもあります。また空気圧の低い状態で長く乗っていることもこれと同様の状態にもなりますので定期的なチェックは絶対必要です。

パンク後のタイヤ点検もお気軽にお問い合わせください。

 

㈲笹本自動車整備工場