このところご用命いただくことが増えた車両の除菌施工、今回実例を交えてご紹介いたします。
罹患者の有無を問わず、複数名での使用が多い車両の場合には昨今気を遣うことも増えてまいりました。ただしユーザーレベルでの除菌作業には不安もつきもの。
法人様でご使用のような複数台車両に関しましては弊社では今回のような出張型除菌施工も実施しております。
今回あらかじめ車両の使われない日程の決められた時間内でのリクエストで、機材を持ち込んでの実施施工を行ってまいりました。
当日。まずは何より施工者本人の健康チェックを行い、問題のない状態を確認したうえで1名での責任施工を行います。
まずはキーの除菌から。もっとも触れる機会の多い部分なのにおろそかにされがちなので入念に行い個別にパッキング。その後車両外部から車内へと作業を移行します。
電子機器、写真ではドライブレコーダーなどは故障などを防ぐ目的で除菌後に養生します。
施工は主に二つ。蒸薫器を用いたセミドライミスト噴霧と直接噴霧での施工を行います。空間や屋根内張材にも行き渡るよう施工を行います。必要に応じてエアコンフィルター部の施工も追加します。
問い合わせも多いのですがレザー部分にはエタノール/アルコール系の使用はNGです。レザー表皮のダメージが残りシミや含浸痕が残ってしまいます。弊社では材質に適した薬剤を使い分けます。
完了後は完全養生し車両を定位置に。塩素系基剤の反応が残る場合には中和・消臭工程を追加実施し終了します。
簡単なように見えますがなかなか地道な作業で今回30台ほどの施工におよそ半日を要しました。今回はプリコ―ション施工という予防・未然処置のため一台当たり10-15分の所要でしたが、罹患の疑いのある車両については接触部の除菌施工追加とさらに2工程ほど追加作業が必要になりますのでさらに時間を要することになります。
車両に関しては除菌のガイドラインも制定されていないため、プリコーションであっても少しやりすぎに思われるかもしれませんが、安心をお届けする整備事業者としては想定できる最大限の施工をご提供したいと思っております。
除菌施工に関するお問い合わせも随時承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
㈲笹本自動車整備工場