SDGs活動:食生活が地球温暖化に与える影響

SDGsを考えるうえで自社の企業活動とは遠い部分と思われる内容ですが、日常生活を営むうえで切り離すことのできない「食生活」に関する内容を学んでまいりました。


私たちが参加協力させていただいたこの会も今回で一区切りとなり、主要分野における掘り下げた話題を毎回熟考させていただいたことに感謝しつつ、今回も設営から運営、撤収までをお手伝いさせていただきました。



今回のテーマは「飽食がどのように地球環境に負荷をかけているのか」という一見フードロスに関する前回と同じ話題かな、と思いきや食肉生産にまつわる穀物の過剰生産とその結果引き起こされている地下水の枯渇が引き起こす危機を提起いただきました。

「富士山からサスティナブル&SDGsを発信する会」の代表・中村様

 

食糧システム(土地の開墾から生産→流通→消費→廃棄ロスに至るまで)からの温室効果ガス排出量は世界の排出量の1/3を占めており、そこをこれからどうしていくかの課題をディスカッションしていくとその多くは過剰生産に偏っている農業分野であり畜産分野であることが判ります。

(一財)電力中央研究所 社会経済研究所 木村宰様のご登壇の様子

 

やはりたどり着くのは「必要な量を必要なだけ」という基本のことになりますが、忘れてはならないのは農業用の土地の荒廃、地下水の激減など農業原資の枯渇も。今や食料の7割を輸入に頼っている我が国の食糧安全保障に大きな警鐘を鳴らしていることに間違いはありません。

そう考えると弊社も関係してくる産業機構の仕組みも全く同じことが言えると思います。環境負荷に視点を向けるだけではオール・OKとは言えません。


長きにわたりSDGsを学んで分かったことはどの分野においても過剰な生産競争が過ぎたものとなった現在、需要の分母を超えることなく、またビジネスライクだけに突き進まない産業基盤を再構築していくことが重要になることをあらためて知る機会となりました。

どうしても自分の身を置く分野に注視しがちなSDGsテーマですが、数回のシリーズを通して異業種分野やテーマ違いであっても考えさせられることが多々ありました。これからも様々な分野に向けて協力できるような個人・法人でありたいと思います。

㈲笹本自動車整備工場