電動化への予備知識①

2022年の幕開けイベントとなる東京オートサロンも無事閉幕しNewEra(=新世紀)の訪れを感じさせるニュースも多く聞かれたことと思います。


スバルでも韻を踏んだのかSTI E-RAコンセプトの登場により瞬く間に電動化への意識が高まってまいりました。
昨年末よりご商談をいただくお客様のなかでも選択肢の中にEVを検討いただく方も増え、弊社としても正しい知識を啓蒙すべくご説明をさせていただいております。
ただし電動車にシフト、と簡単に口にするも難しく面倒と捉えられがちな面もあるのは確かです。

弊社では電動化の推進にも関わるこれらの疑問を数回に分けて分かり易くご説明していこうと思います。

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第一回目はEVの種類と現状について。

EVと聞くとネガティブ要素に捉えられるベスト3は

 

  1. 距離もあまり走れないよね?(=航続距離問題)

  2. 充電時間って給油に比べて時間ががかかるでしょ?(=充電問題)

  3. 電池ってすぐ劣化するんでしょ?(=バッテリー問題)

 

と、なぜか決まったものばかり。これは先陣を切った初代リーフのネガティブイメージの刷り込みが根強く残っているためと思われ、そのリーフもデビューから10年以上が経ちましたので諸々の問題は少しづつですが徐々にクリアしつつあります。

これら3つの要素もふまえた上でこれからリリースされていくであろうEVと比較してみます。

 

まずは1.の航続距離についてですがバッテリーの中身も新たな素材を用いた高効率のものが主流になりつつあることもあり、昨今一つのベンチマークとしてツアラーカテゴリーでは「1充電実走行300㎞」走れるものが基準となっています。

一例として、ですが山梨からだと西は琵琶湖、東は福島県までの距離が約300㎞で4時間弱の所要時間。ここまで走れるものを少ないと取るか、となるのですが、この距離と時間を一気に走る方は稀有でもあってやはり一度か二度は休みを入れたうえのドライブになる方が多い思います。

その休みを30分程度余裕を持って事前に計画するだけで「休むこと」と「充電すること」を同時に実行することができます。そうです、充電だけにわざわざ時間を割かなくともこういった計画を立てる(=充電計画といいます)ことで運転にも余裕が生まれます。

EVが増えると充電待ちなどのストレスも増えてくることでしょうが、アプリの中には使用中か否かが判るものもありますのでさらにスマートに考えることも可能となります。

300kmを超える長距離ドライブの場合は上記の充電計画スポットをを複数考えることになるでしょう。ただし途中充電で立ち寄りスポットなどを考えることはその地の新たな発見となる要素も多くポジティブにとらえることも可能だと思います。

面倒くさい? そう思う向きも確かに居られますが、エネルギーシフトとともにご自身の運転スタイルもシフトしていくことをプラスに考えることも重要です。事実EVに乗り換えてから安全運転になったという元走り屋さんもおられます。ガソリンから電気に代わることは思うより簡単ではないかもしれませんが、飛ばすことよりも楽しい「なにか」を見つけられたらそれは素敵なことだと思いませんか。


 

もちろん300kmまでは走れない軽自動車のようなコミューターカテゴリーのものも存在します。満充電100㎞走れるものであれば100km圏内の移動手段に用いる使い方で拠点充電ができるのであればなんら問題はありません。(弊社のサービスカーi-MiEVがまさにそうです)

適材適所、用途に即したバッテリー容量のクルマを選ぶことでご自身のライフスタイルに合ったEVをチョイスすることも重要となってくるでしょう。

 

以上からデメリットもあるなかで、それらを超えるメリットも存在するのも事実。エンジン音が無いため静粛性が高いことや、この時期だと暖気という概念も不要なこと、現状では一部高級車でしか見られないスマホアプリとの連携による利便機能など電気デバイスがゆえに親和性も高く、これからの未来を感じさせてくれる進化も格段高くなるものと思われます。(【一例】↓スマホアプリからエアコンやシートヒーターの管理が可能:TESLA)

食わず嫌い(乗らず嫌い)はもったいないかもしれません。もし少しでもご自身のアンテナに触れる要素があればいつでもご相談ください。

 

㈲笹本自動車整備工場