いよいよ残すところあとわずかとなりました。タイヤ交換も繁忙を極めておりますが激流だった一年、2021年を振り返ってみます。
今年もコロナに始まりコロナに終わった2021年。私たちの自動車業界もその影響に大きく振り回された一年でした。
半導体不足に悩まされた一昨年からこの古傷は後を引き今年は配線分野等のサプライヤーでも供給困難が続き、各メーカーの新車納車は遅れに遅れておりました。
残念ながら来年に解消に至るまでの見込みも薄く、この先もお客様にご迷惑をかけることになること必至となるでしょう。(大変申し訳ございません)
業界展望に関してですが、いよいよ電動化の波が…といわれた2019年から国産車の分野では未だ実売に至ったEVは一台もありませんでした。
自動運転に関してもテストの域を脱しないレベルのものしか市販はなく、まだ先のように思える方も多いでしょう。
ところが北米をはじめヨーロッパ圏でも自動運転分野では2歩も3歩も先を行ってしまいました。
↑このような車をイメージされる方も多いと思いますが、他国ではすでにこのような車はどこを見ても走っていません。
実際に気付くのは弊社でも取り扱いの増えたTESLAの車両がほとんどになります。(FSD機能=フルセルフドライビング)
外観上は至って普通のクルマ、ただし搭載された機能をソフトウエアアップデートによって昇華させることで下のような一般道路(裏道まで含む)での自立自動運転を可能にしています。
※「cc」の自動翻訳で日本語が選択できます。
動画をご覧いただくと分かりますが車両前方の触手のようなものが可視化されて前方を行くものすべてを判断します。
車両(乗用車、トラック、大型車)はもちろん自転車/バイクの区別パイロンの種類やガベージ(ゴミ箱)までをも認識しているのはすでに車載されている自動運転のシステムの成す業。アップデートによる新たなバージョンが自動運転の精度を高めていきます。
スマホやPCよりも高性能なコアを用いることでこれらの高度技術が想像するさらに上を実行していきます。何度も言いますがこれは実際の市販車で日本国内で販売しているものと同じものです。
にもかかわらず、日本ではこの車の機能のほとんどは使えないようにプログラム上で制限をかけています。理由は法制度の未達。国産市販車では2021年の今年時点で未だこのレベルに達しているものが無く、法律のうえでは認められないものとなっているからなのです。
残念ながらこれら技術革新を今年中に国産車の中で見ることはできませんでした。おそらく来年も怪しいかもしれません。その間に世界はどんどん先に行ってしまうでしょう。
弊社では私自身が「凄い!」と思ったものは積極的に取り入れる方針なので、こういった情報はもとより国内でTESLAをお乗りになっている方にも国産同様のサービスを提供したいとの思いから日々研鑽を重ね、おかげさまでTESLA車のご入庫も日々増えてまいりました。この先も様々なご要望にお応えできるようなパ-トナーサービスを心がけていきたいと思っております。
少し戻りますが上記動画中にこんなワンシーンがございます。(15:15あたりから)
バックストリートで路上駐車の車を自動運転で避けて通るTESLA。手を放して自立運転テスト中をジェスチャーすると「うお、自動運転だ!」の言葉。まさにこの一言に未来が見え隠れします。やはり万人がすべてTESLAの自動運転機能を知っているわけではないので初めて見る方にとっては「!!」なのでしょう。
これは物々しいような外観装備が搭載されていないフツーな車だからこそ驚きがあり、未来を感じるのだと思います。日本車がこのレベルまで到達するのは 果たしていつの日か・・・来年2022年も注視しつつ動向を見守りたいと思います。
私にとっての業界動向・この1年は「良いものは良い」と判断できる方が増えたことでしょうか。TESLA然り、対価を払ってそれに値する機能を享受できる喜びは見た目の華美さや豪華さに惑わされることなく、本質を見極める商品選びとしてご相談を受けることが多かった1年のように思われます。
時代の変遷とともにこの流れが正当なものとして認知されることをこれからも願ってやみません。
というわけで業界に特化した話題となりましたが、私の感じた1年の総括でした。ただ勘違いしてはならないのこれらの車両がすべてを席巻するのではないということです。
既存の車両も用途や利便性のうえでまだまだ必須であるものでもあり、これらの共存を私たちの立場から正しくご提案できることこそ弊社の取り組むSDGsにも繋がりますので今後も皆様にとって頼れる整備工場を目指して頑張っていきたいと思います。
締め括りとなりますが今年1年のご愛顧、誠にありがとうございました。皆様にとって来年が良い一年になりますように。
㈲笹本自動車整備工場