特別インバイトをいただき日産プリンス山梨本店様へ来夏登場のARIYA(アリア)をいち早く見てきました。
まだ一般公開前ながら、今回は特別にご配慮をいただきじっくりと拝見してまいりました。
感想の第一声としては「とてもよい!」に尽きます。これはお世辞抜きで。
正直、このところ破竹の勢いのTESLAやドメスティックではリーフ他を見てきた身からすると今回の新型車では大幅に昇華した国産EV として胸を張れるものだと思います。
私的に特に感じたのは統一感。内・外デザインにも一本筋が通った理念を感じますしブレを感じる部分がありません。
早速詳細部分に行ってみましょう。
今回グレード展開としては2WDと4WD、それぞれに66kWhと91Kwhモデルが存在します。さしあたりスタンダードとロングレンジといったところでしょうか。
電費値は国内標準規格のWLTCで
66kWhモデル:2WD・・・ 455km 4WD・・・430km
91kWhモデル:2WD・・・610km 4WD・・・580km
と、なかなかの好数値。今回新開発のモーターを採用したとのことで高速巡行時の電費が大幅に改善されたようです。またヒートポンプ式AC採用で航続距離の延伸にも寄与。またこれらがバッテリー冷却システム(期待の水冷式採用!)としても役立っており、急速充電時のチャージダウンを起こすことなく連続給電が可能となったようです。
バッテリーマネージメントシステムについては大幅なブラッシュアップが採用されており、上記高温時の冷却に加えて低温下でのヒーティング機能(PTC)を採用したことで充電性能の低下を大幅に抑えた理想のシステムに近づきました。
またエンジンルームではインバーター制御機器のサイズもひとサイズ小型に。これは容量の大きなバッテリーに対してなのでここにも大きな技術革新があったものと思われます。
↓の写真はとあるハーネス部のものですが鋭い方はお気づきのことでしょう、正直私も驚いておりますがスペック続報としては次回に。
そして気になる外観ですが初見でも「日産ぽさ」を感じさせない、といったら失礼になりますが垢ぬけたデザインだと感じました。エンブレムが必要以上に押し出すこともなく、それでいて奇をてらわないオーソドックスさの中にもこだわりを感じました。
あえて梨地のパーツを選ばず、全てが光沢モールになったことであえてラギット感が際立ち良い意味でオーラを放っています。グリルレスの顔立ちとのマッチングもグッド。
そして内装ですが私の最も気に入ったところが随所にあります。統一テーマは「ラウンジ感」とのこと。見事にブレていませんね、率直に高級です。
余計なスイッチは極力省き木目調のフィニッシャーには不必要になると形を消すデザインが採用されており近未来感にも寄与しています。
シートはナパレザーの材質やブルーグレーの色調を採用したことでなんとなく北米市場も意識していることが判りますね。
先の写真でもチラリと見えましたがラウンジ風な雰囲気を醸し出すのが組子パターンの行燈を彷彿とさせる間接照明が「おもてなし感」を高揚させます。
足元をクローズアップすると分かりますが、フロアマットが石庭調(枯山水風)、とここまでこだわっています。見事。
トランクもデザインからは頑張ったように思います。スペックでは9.5Lゴルフバッグを3個積載可能。
アンダーフロアもとてもシステマチックでした。BOSEサウンドシステムの収まりがきれいです。
というわけで久々に国産メーカーの本気を感じる一台を拝見することが出来ました。アンバサダー的には強く「買い」評価といたします。
テスラが世に出てから国産車のすべてがのっぺらぼうに見えていた中、次世代に踏み出すには何なのかをテーマとした一台に思えます。
デビューが楽しみに待ち遠しく感じますね。
㈲笹本自動車整備工場