今年は特にエアコンの不調を訴えるお客様も多く、そのなかでも大掛かりな修理を要するものが多かったためピックアップしてみます。

エアコン不調のトップ3は

① 冷えない

② 風量が弱い

③ 作動中の臭い

がほとんどを占めます。このなかでも①と②で原因の元となっているのが家庭用エアコンでいうところの「室内機」にあたるエバポレーターと呼ばれるもの。

これは構成部品を組み込んだ新品なのですが、この小さなギザギザ状の間を冷媒が通過することで冷える構造となりますが、これらに妨げがあると冷えが弱まったり風が弱くなります。

極端な例となりますが今年はこの事例が非常に多かった!のであえて上げてみることにしました。

【注意!】

モザイクをかけるべきか悩みましたが修理ご説明用でもあります。
ご気分を害される恐れもございますのでご容赦ください

 

 

ギザギザの表面に付着したものはエアコンの吸気部から吸い込まれた衣服のホコリだったり足元のごみだったりすることが多いのですがこうなるとすでに何なのかは判別不明・・・

これでは通風部に関しても1割も面積がないことになり、正常部品と比較しても冷えるわけもありません。もちろん風量も大幅ダウンです↓↓

(余談ですが家庭用エアコンのように”丸ごとクリーニング”などができない構造となっているためこれらは分解摘出後の写真となります)

 

今回の症例は商用車のエアコンフィルター装着設定のない車両のものですがエアコンフィルターがあったとしてもこの状態が車内を循環しているものとすればゾッとしますよね。

お客様は気付いたら風量が少なく、効きが悪いなぁ、とおっしゃっておりましたが毎日お使いのクルマなら意外とそんなものなのかもしれません。

これはまた別の症例ですがこちらもひどい状態。今年はこのように次から次へとエアコン修理の多い夏でした。

エアコンフィルターの設定があるおクルマなら定期的な交換は大前提。上記のようにフィルターの無い車両(実はまだまだ多く存在します)では様子の変化があったときにはすぐにご相談ください。最悪、ここまでなる前に施せる手段はいくつかございます。

 

以前これらの修理は専業者(電装屋さん)のお仕事でしたが、弊社のエキスパートスタッフはこれら修理も得意としており状態の把握に関しても的確なアドバイスが可能です。

比較的高額修理になりやすい部分だけに定期メンテナンスと小さな変化でも相談できる関係は重要であると思います。

シーズン終わり前にエアコンガスメンテと合わせてご用命いただければ幸いです。

エアコンメンテナンスはぜひ当社まで!

㈲笹本自動車整備工場