MQi+sportの隠れた実力

弊社デモ車両でもあるMQi+sport、実走テストをしていなかったので先日MINOの2台で検証してきました。

元々は原付2種としてデビューし、その素性の良さから原付1種として再デビューを果たしたこの車体。実際の質感もよく実用重視のお客様にお選びいただく事の多かったのですが、登坂を含めたツーリング性能はいかがなものか?とお問い合わせをいただいたこともあり実走検証をしてみることにしました。

といっても公称値60-70km航続距離ですから「プチツーリング」域での検証となりますのでご参考になれば幸いです。

このところ暑いですね、のスタート気温31度。リチウムバッテリーにとってはあまり条件の良くないとされる高温下での検証ですが暑いから使用しない、といったお客様は存在しないのであえて条件の悪いことを加味してのスタートです。

今回もお馴染み・地元の昇仙峡の最頂部となる仙娥滝までを折り返してみることにします。

僅か17㎞・30分の往路行程ですが目的地まではほぼ登坂路、同クラス車両に比べてやや小さいバッテリー(1488Wh)に不安を覚えつつもテスト開始です。

カタログスペックとしては最高速49㎞/hですがなぜか51㎞/hほど出ることもあり速度に心配はありません。ただしこのモデルには回生ブレーキが無いため下り復路でのエネルギー回収は見込めないことを想定してのコース選定となります。

まずは走行感ですが滑らかさ・静かさはクラストップクラス。意外にもトルク感がありキビキビした走りが心地よいです。またシートクッションも適度な柔らかさがあり、どんな着座位置や姿勢にも対応し得るものとして自身の評価も高いです。

時折きつい斜度が繰り返しやってきますがほぼ全開でも過不足なく静かに加速していくのはEVならでは。そうこうしながら目的地到着。

この時点でのバッテリー残量は63%。おや?意外にも消費電力が少ないようですね、ほぼ全開だったにもかかわらず。エネルギー損失がない点でも優秀な部類に入ると思います。ただしマージンを考え今日はここで折り返すことにしました。

時間も正午手前だったのでここでランチ後、ライダーチェンジし私はMINOでの復路となります。

ゆったり姿勢のスクータータイプからまたがるMINOタイプに代わるとやはり走行感、速度感も異なりますが、共通して言えるのは電動であるが故の爽快さ(排熱が無いため暑さも感じない)や、音、においなどの様々なストレスを感じないことも 意外や感じ取れることができます。

そして無事帰着。その際のエネルギー残量を比較してみると

上:MINO

下:MQi+sport

 

意外にも残量にさほど差がないことが判ります。先述のようにこれはエネルギー効率の良さを指す指標としてはなかなかのものと評価ができるでしょう。このように検証の中でも実際の数値から判断できることも比較試乗のメリットといえます。

 

またこのMQi+sportだけのもう一つのメリットが上記のGPS搭載・アプリ連動によるデータ取得。これらを用いることで初めて行く地であってもエネルギー残量をふまえた計画走行も容易となりますので日常の運用も楽しくなるかもしれません。

試乗時にはこういったアプリのデモもお見せすることが出来ますので是非車種選考にお役立てください。

 

XEAM山梨甲斐