MINOで実際走ってみました(過去記事ピックアップ)

最近人気の高まりつつあるEVバイク、TROMOX MINOで実証実験に行ってみました。

機動性、コンパクトさ、それでいて高性能とくれば人気な訳も理解できますが「実際本当に走れるのか?」の疑問もあり自身で検証してみることにしました。

 

まずこのEVバイク・MINOですが公称値では88km走行が可能とあります。が、これは30㎞/h走行を標準体型(75kg)程度の体重で想定してのもの。

当方、身長182/体重8〇kgの大柄スペックではどれだけ標準値と乖離差があるのか?が気になるところです。

また高低差の大きいコースではその差も大きくなることでしょうから実際走行で身をもってデータ取りすることにしました。

気になるところでは

  • 途中で0%になったらどうしよう(電欠)
  • 上り坂で残量激減したらマズいのでは?
  • 平均速度はどのくらい?がベストなのか

それぞれを考慮したうえで下り基調な比較的長めのマージンを取ったコースに決定。

8月某日、スタートは車でデポしてもらい一路、長野県川上村役場付近へ。

なんと軽バンの荷台にすっぽり入ります。バッテリーを抜けば約60kg、大人一人で積載は可能。

ここから当社の所在地までおおよそ60km。下り基調とはいえ随所にアップダウンがあり不安もありますが事前想定としてはバッチリ。

 

気温は高めなものの100%充電後間もないバッテリーを装着し、張り切ってスタートいたします。

と、いきなりトラブル?発生。故障ランプが点灯します。しかもブレーキをかけたタイミングで。しばらく走行し99%残になったとたん消えましたが何だったんだろう、と。

※後日テクニカルに問い合わせたところカタログには表記がありませんが回生ブレーキが存在しているとのこと。100%で走り出してブレーキをかけると微小ながらも回生ブレーキで充電されることでオーバーチャージ(過充電)となり警告ランプが点灯したらしいです、一安心。

田舎の県道をスタートしたので対向車もなくのんびりのどかに走行します。ガンガン飛ばすのは似合いません、この車両。ポジションも起きているので視界に様々な情報が飛び込んできます、楽しいです。

第一チェックポイントに設定した野辺山駅に到着。繁栄を過ぎた駅舎ですがどこか郷愁漂う親近感のある駅。こんなレポートでもなければ立ち寄ることもなかったでしょう、再発見です。

ここから先は国道141号区間に入ります。想定はしていたものの大型車が多く、また各車の巡行スピードも高めなためちょっと怖い・・・清里を過ぎ少し下りましたが一度エスケープすることに。

急遽第二チェックポイントの大門ダム入り口で撮影。やはり原付では国道走行は厳しいものがあります。ただしこれは用途を考えれば単純にミスコースであったことに気づきます。次回はゆっくり走れる県道つなぎでコースを設定しようと思います。

 

韮崎まで下りてきました。半道中を過ぎたことになりますが正直生きた心地しませんでした。この時点でバッテリーも半分以上あり、なかなかの好電費が予想できましたので急遽登坂ありの農道区間へ。トルクフルな走行も試してみましたが以外にもバッテリーの目減りはありません。

そうこうしているうちに気付きます、暑い・・・。この日は山梨が全国ワンツーを獲得した37℃気温でしたので無理もありません。ちなみにスタートの川上村は28度でしたので全行程で10℃以上の気温差を走ったことになります。ずいぶん酔狂な検証でしたが無事なんとか自社に到着。

全走行距離59.7kmでバッテリー残量30%でしたので結果は下りということを差し置いてもスペック近似値にそう大差はないことが判りました。

電動バイクですので航続距離に限度はあるものの、楽しみ方としてはマージン範囲内では十分に楽しいもの。その範疇さえ掌握していれば電欠はなんら怖いことではありません。

次回は県道のんびりルートで再検証してみたいと思いますので購入のご参考になれば幸いに思います。

なお、下手ピながらも動画にまとめてみましたのでよろしかったらぜひご覧ください。

㈲笹本自動車整備工場



■9月18日 追加情報:   お待ちいただいているお客様の車両も入荷いたしました。同カラーはなかなかないツーショットですので記念に。

この車両はオプションのリアキャリア&サイドバックも搭載しています。なかなか良い感じです。