今年10月をめどに根拠の古い法制度で制限されていたEV充電の出力上限が撤廃されることになりました。
これが何を意味するかというと近い将来に事実上の超急速充電が増えていくことを意味します。
記事の抜粋から ↓ (日刊自動車新聞より)
消防法の改正省令が2月に公布され10月に施工となることを受け、メディアでも上記のような記事が目につくようになりました。
この2月までに安全対策の条例化の推進や消防庁調べでの2009年から2021年までに急速充電器での火災トラブルが無かったことも条例改正の根拠となりうるものだったようです。
そう、いわゆるガセネタで以前「急速充電中に火災が起きた(火を噴いた)」という流布がありましたがこれらにエビデンスは無かったことも証明された形となります。
横道に逸れますが
EVは冬場に電欠で立ち往生してしまう
充電時間がかかりすぎて使い物にならない
といった季節風物詩的(?)ネタはEVにお乗りのユーザーであれば鼻で笑ってしまうようなことですが実は都市伝説的に一般に根付いているのも事実。
これらが着実に覆ってきていることを感じますが、やはり正しい知識を身に付けたうえでないと真偽を見抜くことはできませんよね。
当社ではそのような正しい内容としてのこのような記事をアップしていきますのでさまざまなゴシップに惑わされませんよう。
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話は戻りますがこの急速充電の高速化、実はTESLAの専用充電設備ではすでに数年前から国内数か所で解放されておりました。
「フライングかよ」という向きもあるかもしれませんが変電設備と充電設備を一体化したものが今まで上記規制に引っかかっていたのです。
EVもインフラも売るTESLAだからこそ、そこを理解したうえで別体式と呼ばれるスマートな複数基を備えた施設を次々に国内に建設。
また同時に各省庁に対して規制緩和も求めていたことはあまり知られていない事実でもあります。
↑写真は珍しいTESLAとCHAdeMOが混在している方式でもある長野スーパーチャージャーでの一コマ。
4基あるスリムなTESLAチャージャーに対し車両の横で屋根までついて鎮座している大きめな筐体がCHAdeMO機ですがお分かりでしょう、このような滑稽な法制度が充電設備をも阻害していたのが事実なのです。
実際に三重県・伊賀スーパーチャージャーで体感した速さは圧倒的でした。残20%を切る状態で少し離れた施設のお手洗いを借りて戻ったらすでに80%超え、といった早さに驚いたことを覚えております。
もちろんこの速さを享受するには条件もありますのでその際にも知識が必要になりますが、この体験がもっと身近になることはそう遠くないこととなるでしょう。
弊社の位置する甲斐市でも脱炭素先行地域に選定されましたが、ただ「EV充電器を設置する」だけではなく正しい知識を広める努力(広報)と率先した活用がキーになるものと思われます。
収束しつつあるにわかSDGsの意義にも似たものがあるように感じていますが「どうイノベートしていくか」を先に立つものが意識しなければならない責務を感じています。
EVのことなら責任を持ってご相談に乗れますのでどうぞ弊社まで!
㈲笹本自動車整備工場