この最近人気が定着つつある電動バイクですがなんとカスタマイズも出来てしまいます!
今回はチェーンドライブをベルトドライブに換装するキットをご紹介いたします。
対象車両は新色も追加された絶賛発売中のTOROMOX MINO。こちらは電動バイクには珍しくチェーン駆動方式を採用しておりその特性からマスの集中化したキビキビとしたライドを楽しめるものとなっております。
このチェーンドライブをベルトドライブに換える訳ですが実際どんなメリットが考えられるでしょうか?
・チェーンメンテナンス(給油やテンション調整など)が不要になる
・駆動音の減少による静粛化
・ファイナル変更による走行特性変更
と興味を誘われる部分を併せ持つまさにファインチューニングとなります。それでは実際の作業をご覧ください。
モーター交換等で手馴れておりますのでここまでのストリップするまでには10分程度の所要時間です。
ここから駆動部分のスプロケットとチェーンを外します。
余談ですがチェーンとベルトではピッチ数も違うため直接比較はできませんがベルトスプロケットとチェーンではファイナル数に相当するプーリーの大きさも違いますので特性の違いに期待が持てますがはたして如何に。
※表記ギア比だとチェーンドライブは13×46T、ベルトドライブは22×78T(正確にはT数ではなくコグ数?)
手は止めずにどんどん組み換えます。元のチェーンテンションでは上記理由からNGなため一度リア引きのアジャスターに少々マージンを与えます。
ここからがキモとなりますがベルトテンションの調整。マニュアルが存在しないだけにどれくらい張ったらよいかが悩みどころですがモータートルクとスプロケのスパンから例えるとタイミングベルトくらいの張りでOKとしました。ここら辺はクルマ屋の勘ドコロでもあるかもしれませんね。
フリーの状態で回して摺動を確認し、大きなトルクを与えた際にチャタリングしないかを確認。
やはり静かです。インホイールモーターの車両には及びませんがモーターとの相性かアクセルレスポンスも良く感じますね。
ロードテストでも確認してみました。駆動音が明らかに変わりアクセルオフ時のメカニカル音も減少。ストレスフリーなものに昇華した感じもあります。
肝心なファイナル変更による走行特性変化ですがモーターからの信号で車速を表示しているためメーター読みの体感上は変わりません。
が、明らかに30km/h以降の伸びが良くなったように感じられます。
実速を計測できれば良いのですが+αになっているのはどうやら間違いないように感じます。
before ↔ after
今回のようにカスタム要素も存在することでなお一層の愛着も沸く事でしょう。
またこれ以外にもキャリアやサイドバッグ等ツーリング仕立てにカスタムすることにもできますので詳しくは公式HPもご覧ください。
https://www.xeam.jp/tromox/mino/
また今回のコンバージョン車両はご試乗も出来ますので是非ご自身のMINOと比べてみたい!というお客様も大歓迎です。
感染症対策も万全にお待ちしております。
㈲笹本自動車整備工場