珍しい切り口ですがまずはこの動画をご覧ください。
アメリカではメジャーなハンバーガーショップ「バーガーキング」のキャンペーン動画ですが、商品名と重複な直訳タイトルは「オートパイロットってスゲー!」となりますでしょうか。
何の話かというとこれは自動運転のメゾットがここまで進んでいる、ということ。
さきの記事にも紹介したTESLA車が自動運転中にバーガーキングの看板をみつけて停まろうとしてしまう(一時停止の標識と誤認識)もの。言い換えるとこれら企業看板も認識できる視覚コア技術がすでに搭載されている、ということになります。
こういうことが起きた時にそれをパロディのようにササッと利用して広告にしてしまうところがいかにもアメリカらしいですが、これって日本ではまだまだ先の話になりそうな自動運転のお話しでもあるのです。
同じMODEL3というクルマは日本国内でもリリースされており、すでに路上でご覧になった方も多いかと思われます。この全く同じクルマでありながら国の法整備の違いから日本ではこの機能を使うことができません。
以前自動運転に関するレベルが存在し、ガイドライン上の定義をクリアしないと国内法規上はNGとなってしまう旨の記事を書きましたがTESLA車だけが現在その上をいく機能を有しています。
私が思うに「定義されている自動運転」は「自動」ではないように思えますし上記のような事象は現在の国内法規においては不具合ともとられかねません。
実はこれが国内自動運転のイノベーションを阻害している要因なのでは、と携わる身から日々感じているのも事実です。
あくまで勝手な仮の話ですが一歩先を考えると、現在ではスマホのようにサードパーティーが作ったアプリをTESLAでは受け付けていませんが、
バーガーキングが出資した自動運転アプリが登場!これを実行すると自動運転でドライブスルーまで、「安全に」「確実に」誘導してくれる
こんな自動運転メゾットのアプリを開発してテスラに埋め込む事が出来るようになれば、大きなビジネスチャンスをはらんだ「とんでもない」事が起きるかもしれませんね。
(※こんなことが全くできないわけではなくOTAと呼ばれるWi-Fiアップデートを通じて機能実装ができることもTESLAの特徴の一つです)
「それはさすがに無理でしょう」なんて思わないでください。日本だけが遅れているだけで、もうすでにグーグルマップに自動運転が紐づいた世界がやってこようとしています。広告と自動運転の連携・・・おそらくGoogleさまはとっくの昔に考えていたことでしょうから。
先程の話、結局バーガーキングは2020年6月23日のたった1日のみでしたが、アメリカ国内だけを対象として自動運転でバーガーキングに立ち寄った車の写真または映像にハッシュタグをつけてくれた人には、Whopper(ハンバーガー)を1つ無料でプレゼントというキャンペーンを行ったのでした。なんとも「粋」だと思いませんか。
アメリカをはじめ諸外国は自動運転を育てる国でもあることがわかります。日本はダメダメばかりの制限国と言われないような基礎基盤を自動車メーカーには造っていってもらいたいですね。
㈲笹本自動車整備工場
出典:electrek.co Tesla Autopilot confuses Burger King for stop signs, they turn into ad campaign