EyeSight車のガラス交換

スバルの新車をご購入の際、車両保険をお勧めしている理由のひとつとしてEyeSightのガラス交換について取り上げてみます。

【注意】こちらは過去作成しました記事となりますが、現在も閲覧数が多いため新HPへスライドして記載しております。内容についてはご参考までとしてください。また詳細につきましてもお答えできかねる場合がございます。ご了承ください。

ー2015年10月26日作成ー

 

「飛び石などでガラスにヒビが入ってしまった」というガラス交換が必要なシチュエーションを多く聞きますがアイサイト装着車の場合は少し面倒なことになります。そのため、アイサイト機能を持たない車両との金額比較では3割強ほどアイサイト装着車のほうが割高になってしまいます。そのほかにも遮音ガラスやスーパーUV、ワイパーデアイザー等の他社にない機能がある車種もあるので比較的高額になりやすい部位でもあります。

それに加えてアイサイトにはガラス交換のあとにエーミングと呼ばれるアイサイト機能の補正を行わなければならないためです。

簡単に言うと部品として供給されるガラスには屈曲率やそれぞれ個体差もあり、また取付の際に微妙に角度が異なることもあるので新しいガラスに対してのアイサイトをマッチングさせるための補正、だと考えていただいてもかまいません。

 

ではその補正って一体何をやっているの?という問い合わせもよくあるので先日のメーカーレクチャーでの内容をご説明いたします。

 

エーミングと呼ばれるこの基準設定には厳密な寸法下において機器の正誤判断を行う作業です。

 

車両をあらかじめ設定した基準線に車両中心を正確にセットします。水準器を用いて誤差の無いよう正確な位置決めを行います。簡単そうに見えますがこの作業だけで慣れたサービスマンでも30分以上は要する最も神経を使う作業となります。

垂直対面する不思議な模様は白→黒まで16階調のアイサイトカメラ用チャート紙。余談ですがコレはアイサイトver.2用。ver.3用は64階調のさらに複雑なチャートを用います。

 

専用診断機SSMを用いたカメラ全調整モードで適正な作動が可能かを判定。必要に応じて調整、機能確認を行います。この一連の作業をエーミングと呼びます。

こののち走行による自動調整を行い車線認識やカメラ光軸の自動調整作業が終了です。車種やアイサイトのグレードにもよりますが通常3時間程度を要するものとなりますので見た目よりもはるかに時間のかかる作業となります。

以上のような補正作業を伴うので、日頃から安心を支えるアイサイトは精密な機器といえるのがお分かりいただけると思います。上記ゆえ正直なところアイサイト車のガラス交換は一般車と比較して高めです。ガラスに関しては予想だにしない「もしも」のことも考えられますので車両保険はマストなチョイスと言えます。

新車購入の際の保険のご相談もどうぞご遠慮なくお申し付けください。

また当社でも純正スキャンツール機器を用いたガラス交換+エーミングも承っております。

また他メーカーのスキャンツールを用いたカメラエーミングASVのキャリブレーションもご相談下さい。現時点で国産車のほとんどに対応ができます。

 

(※恐れ入りますが金額のみのお問い合わせはご遠慮ください。当社の工賃・施工は現在ディーラー価格に準じております。)

 

 

(有)笹本自動車整備工場