昨日の配車情報の終業後、早速試乗テストに行ってきました.
外観やインパネは既に公式HP等にも出ている通り今までのスバルらしさをさらに昇華させた出来栄えとなっております。ちなみに今月試乗した3台の中で最も見た目の大きさを感じるのはこの車でした。おそらくフェンダー周りの素地ブラックのアクセントが効いているためか写真で見るよりもロー&ワイドなフォルム。どのカラーであっても印象深いエクステリアが目を引きます。
その試乗車、早速なので高速テスト&データ収集のため足を伸ばして隣県・諏訪インターの往復間約120キロメートルをテストしてみることに。
出発時に電力残量は約80% (315キロ表示)から双葉スマートインターを目指します。この日の天候は雨。今回の車両はAWDでもある最上級グレード・ET-HSですので悪天候テストをするにはうってつけです。
早速スタートしてみます。
加速もなかなかのレベルで公称値218馬力合計値となる前後モーターはなかなかスムーズ。雨天ですがスタビリティーの不安を感じず、レーンチェンジの際もホイールベース長の恩恵か路面状態に関わらないスムーズな移動が可能。このグレードに装備される20インチホイールとの相性も良く、バネ下の突き上げも違和感を感じることなくむしろ軽快感すら感じる仕上げとなっています。
また往復の道中は様々な降雨状況でしたが、そんな悪条件にも関わらず室内の遮音性も高いため晴天時ではさらなる静粛性が期待できることでしょう。
…と、検証している間に目的地へ到着してしまいました。
メーター読みでは約50%残(268キロメートル)
ここまでのデータは
・実走行距離… 57km ・航続距離計上の減算量… 47km
そこそこ飛ばしたにもかかわらずなかなか上出来な数値が出ています。「電費」という話は長くなりますので別の機会に説明しますがこのクラスでは平均的なものと言って間違いはないでしょう。
このまま復路を進むためUターンします。ドライバーもチェンジしていささかエコな運転に。帰路は下り基調でもありますのでどのような数値が出るか・・・。
到着時、残量メーターには誤差がありますが数値換算で約30%強の残量、162kmにて双葉SA(上り)に到着。そしてすぐさま急速充電テストを開始。
ここでお客様と遭遇があり3分ほど目を離してしまいましたがなかなか良い数値で充電していきます。
ちなみにここの双葉SAの急速充電器は公称44kWのもの。上の写真から電圧×電流=361×108÷1000=約39kWとバッテリー残量レベルからしたらなかなか上々な受電効率といえるでしょう。
1コマ充電単位でもある30分で20kWh分(この車では162→276㎞まで増えたので実質114㎞分)がチャージされました。
気になる実走行との誤差は…
・トリップメーター読み(実走行):321-210=111㎞
・航続計読み:315-162=153㎞
ということで公称走行距離値の7割少々で運行したことになります。上記の通り全行程高速道路でエコ運転でもなくドライバーチェンジもありでの劣条件としては決して悪くはない数値といえるでしょう。
単純計算ではこのグレードのWLTC値は487㎞ですので上記運転だと340㎞は一航続で走れることになりますが、エコ運転でACC(クルーズ)を用いれば公称値にさらに近づくことになります。実走可能評価もこのようにご判断いただく事が良いと思います。
もちろん気温条件にもよるのがEVのキモなのですが、このスペックであれば休憩と絡めて充電していくと長距離クルージングも問題なく運用できることでしょう。
今月は3台にわたりこの時期発売の新型EVに試乗してまいりましたがそれぞれ優劣はあるものの個性際立つ3台でしたのでズバリ、EVに何を求めるかで車種をお選びになるかがキーとなるでしょう。
それは先進性や独創性だけでなく今までのクルマからスムーズにスイッチできるかも重要な点となることでしょう。もちろん使い勝手は大きく変わります。
その中で疑問が湧いてきたらどうぞお気軽に弊社までご相談くださいませ。
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