待望の新型S4の実車配備が決まり早速当社でも試乗配車がありましたのでレポートさせていただきます。
展示車両のレポートは既出の通りでしたが昨今の生産の遅れでようやく配備が決まったS4。VA型から8年を経てフルモデルチェンジとなりましたがその完成度や如何に。
今回は借り出したその足で残氷も残る弊社北部ルートへ。やはりこれらのクルマの評価はこのルートを差し置いては評価できません。
今回はモード変更とともにステアリング、CVTモードと合わせ電子制御となるサスペンションの変更も加わります。
これによりIモードとS+モードで明らかなる「キャラ変」が可能になります。
まずはIモードにてクルージング。常用域の回転数でも扱いやすさがあるため出力特性に不満は感じません。むしろ充分すぎるほど。新設計の2.4リッターも先代FA20より若干パワーダウンはあるものの特性上は良好なピーキングをみせます。
また2ndジェネレーションとなる電動パワステもハンドリングに更なるシャープさを寄与させたことでトレース性能も高く好印象です。正直なところ油圧パワステと同じ土俵で語ることはもうすでに出来ないほどの完成度。リニア感は非常に高く仕上がっております。
これを踏まえた上でS+モードに切り替えるとさらにエッジの利いた走りをアシストするスポーツ走行も可能になります。
今回特筆すべきはCVTの特性の変化。さらにリニアにラグを感じさせずエンジンパワーをロスなくタイヤに伝える感覚を極めた感があります。
それゆえパドルシフトのレスポンスも明らかに向上しており、スポーツ走行もアグレッシブに対応できるものと感じました。
荒削りに感じた先代のカドを極限まで落とした上で走行フィーリングを最上級までに昇華させた今回の新型S4。自身が初代Aタイプに乗っていた事もあるため初代から踏襲され磨き上げられたフラットライドと回頭性の高さは言わば「紳士的進化」。これらは正常進化である事を確信しております。
待望の試乗車が配置になったこともあり多くのお問い合わせをいただいております。週末試乗はご希望に添えないことも多いため可能であれば弊社の火曜・水曜試乗が狙い目です。多くの方のリクエストをお待ちしております。
【追補:3/2】
で、翌日。
同日配車となったLEVORG STISport R EXも比較試乗してみました。
カラーはセラミックホワイト。IMPREZA STI Sportにもある同色はパールカラーとは一味違う煌びやかさを持ち合わせたソリッドカラー。
梅の時期には少し手前でしたが夕映えにも沈むことなく存在感を表しています。
比較試乗した感想は、同じパワーユニットにもかかわらずあきらかに異なった味付け。先にS4を乗ったせいかさらにカドの取れたように感じるのは単にディメンション数値の相違だけではないものを感じます。
ただしそこはこの車の最上級グレード。一切の妥協はこの車にはありません。
セダンのユーザーとワゴンのユーザーで異なるベクトルを明確化するのはスバルのお家芸ともいえる今や稀有となったコントリビュート。
どちらに悩んでも明確なご案内が出来ますのでご相談はぜひ当社まで!
㈲笹本自動車整備工場